股関節痛

股関節痛によくある症状

股関節の痛みは中高年の女性に発症しやすいといわれます。また、スポーツや仕事で股関節に負担がかかる方も痛みが発症することがあります。

股関節が痛くなる原因

股関節は体の関節の中でも可動性が高く、また体重を支える役割があります。歩行や立ち上がり動作で負担がかかり痛みが誘発します。中年女性は筋力低下ホルモンの影響、または骨盤の関節窩が浅いと関節部に負荷がかかり痛みを発症することがあります。

負担がかかる要因は『体重の増加』『柔軟性の低下』『股関節の曲げ伸ばし過多』があります。

股関節の痛みは早めに対処することが大切です

変形性股関節症は関節面を覆う軟骨が摩耗し、骨同士がぶつかることで炎症を生じます。骨同士がぶつかると痛みとして自覚症状がありますが、変形は徐々に進行していくので進行する前に対処する必要があります。

歩き始めに股関節に痛みがあるが、歩き出して数分経てば痛みがなくなる。しかし長時間歩行を続けると再び痛みが出現する。このような症状がある方は整形外科で検査することをお勧めします。変形したら戻ることはないので、早期発見が重要です。

炎症があると就寝時にもズキズキ痛む

過度に負荷がかかったり、変形が進行し関節に炎症が起こると動かすだけではなく、安静時や就寝時にズキズキ痛み寝つきが悪くなります。患部を冷やすと痛みが緩和します。

※運動器疾患の場合は基本的に動かすことで痛みが誘発します。安静にしていても痛みがある場合は、婦人科系疾患も疑う必要があります。下腹部から股関節に痛みが出る(関連痛)ことがあります。

保存療法

変形性股関節症が進行すると、歩行が困難になり人工関節の手術を受ける方は少なくありません。ただ、いきなり手術を選択するのではなく保存療法を試して、それでも改善しなければ手術を検討することをお勧めします。(変形の進行はレントゲン検査で分かりますが、左右の関節可動域を比較することでなんとなく分かります)

炎症がある場合

炎症がある場合は痛みが強いので、辛い時は痛み止めを服用すると良いでしょう。患部を冷やし痛みを緩和させます。当院では炎症期では超音波やハイボルテージを使用し、痛みを緩和します。この時期に患部のマッサージやストレッチは症状を悪化させるので行いません。

炎症がない場合

炎症がなければ、運動時に痛みが誘発するので、どの動きで痛みがでるか確認します。それに応じて筋緊張の緩和、運動学習をマッサージ、鍼灸、運動療法、ストレッチ、物理療法を組み合わせて改善していきます。

筋緊張による痛みなら、短期間で改善されることが多いです。なので、痛みが出たら早めに対応をして下さい。

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この記事を書いた人

資格:柔道整復師、鍼灸師
経歴:整形外科勤務、鍼灸整骨院勤務、整骨院共同経営、鍼灸整骨院開業

健康のことや何気ない日常をブログでお伝えします。

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