腰痛には様々な疾患がありますが、今回は腰椎椎間関節症について考えていきたいと思います。
腰椎椎間関節は腰椎と腰椎を連結する関節部で左右2か所あり、関節包に覆われています。
腰椎椎間関節症はここの関節部が損傷し、炎症、機能障害が起こり痛みとして誘発します。
主に腰部屈伸、回旋の動きに関与する関節です。
このような痛みがある場合は腰椎椎間関節症かも?
・動き出し、腰に瞬間的に痛みがでる。
・腰を反らすと腰に痛みがでる。
・後ろに振り向くと腰に痛みがでる。
・寝返りで腰に痛みがでる。
・起床時に腰に痛みがでる。
上記が腰椎椎間関節症の特徴的な症状次なります。腰を反る、捻る動きに対して痛みが誘発します。
椎間関節の痛む原因は急性的な痛みと慢性的な痛みがあります。急性痛は椎間関節部に関節包や周りの軟部組織が挟まり込み痛みが誘発する。いわゆるギックリ腰と言われるものです。慢性痛は高齢者になると椎間関節部が変形し痛みが生じてきます。
急性痛は炎症期が治まれば強い痛みは治まります。また1~3ヵ月程度で痛みは徐々に緩和し完治していくことが多いです。関節の変形がある慢性痛はリハビリでは変形は治らないので、関節周囲の筋緊張と関節の動きを改善させることで痛みが緩和することができます。
リハビリ方法
急性痛は炎症反応が治まるまで安静にします。炎症期にマッサージをしても悪化することがあるので、アイシング、物理療法で炎症を抑えていきます。必要に応じて腰の可動域を制限させるためテーピング、コルセットで固定します。炎症反応が治まったら腰、臀部周囲の軟部組織の緊張を取り除き運動痛などを改善していきます。
慢性痛は炎症反応がなければ、腰部、股関節周囲筋の緊張を鍼灸、マッサージ、ストレッチなどで緩和させ痛みを緩和していきます。また椎間関節の運動を改善させるため運動療法を行い症状の改善を目指します。
※変形が重度になると椎間孔が狭くなり神経痛が発症することもあります。神経痛は臀部~足にかけて痛み、シビレが生じます。
まとめ
腰痛椎間関節症は急性痛、慢性痛があります。症状は腰を反らしたり、捻る動作で強い痛みを誘発します。急性痛の炎症期に過度な施術をおこなうと痛みが増悪することもあるので注意しましょう。腰に負担をかけている方で腰を反らすと痛みが誘発する場合、症状がひどくなる前に対処することを進ます。
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