ひざ痛には様々な疾患があります。このブログでは膝関節の疾患についてまとめてみました。
ひざの痛みの種類
- オスグット・シュラッダー
- 病膝離断性骨軟骨炎
- 半月板損傷側副靭帯損傷
- 前十字靭帯損傷
- 後十字靭帯損傷
- 腸脛靭帯炎(ランナー膝)
- 膝蓋靭帯炎(ジャンパー膝)
- 鵞足炎
- 膝蓋骨骨折
- 膝蓋骨脱臼
- 膝蓋下脂肪体炎
- 変形性膝関節
痛みが出る場所
上の図の文字が書いてある場所にそれぞれの疾患において痛みが誘発すことが多いです。ひざ痛でも様々ありますので、鑑別が必要になります。レントゲンで分かるのは骨折、脱臼、変形性膝関節症です。筋、靭帯、半月板を診るにはMRI、エコー検査が用いります。また一つだけの疾患だけでなく複数併発している事もあります。
各疾患の症状
オスグット病
成長期に発症します。運動などで酷使し、大腿四頭筋が付着する脛骨粗面が引っ張られ痛みが誘発します。ひどくなると歩行するだけでも痛みが誘発し、脛骨粗面部が膨隆してきます。
離断性骨軟骨炎
成長期のスポーツをしている子に発症します。繰り返されるストレス、もしくは外傷により、軟骨下の骨に負荷がかかることが原因と考えれれています。初期では運動後に不快感がある程度ですが、軟骨の表面に亀裂や変性が生じると痛みが強くでてきます。軟骨が剥離してしまと、関節内で軟骨が浮遊しロッキングすることもあります。多くは内側に発症します。
半月板損傷
コンタクトスポーツ(ラグビー、サッカーなど)や切替し動作差が多いスポーツ(バスケット、バドミントンなど)をしている方に多いです。50歳以上になると些細な動作で損傷し、激痛がおこり歩行困難になります。
- 起床時に立ち上がろうとした時
- 横断歩道を急ぎ足で渡ろうとした時
- 犬の散歩中、急に引っ張られた時
- 自転車から降りようと片足をついた時
側副靭帯損傷
側副靭帯損傷はひざの左右の安定性を保つ靭帯です。コンタクトスポーツの衝突や切替しスポーツなどで損傷しやすいです。
前十字靭帯、後十字靭帯損傷
十字靭帯は膝の前後の安定性を保つ靭帯です。コンタクトスポーツの衝突や切替しスポーツなどで損傷しやすいです。膝関節の捻じれにより十字靭帯、側副靭帯損傷、半月板は損傷されやすいです。またこの3つは同時に損傷されることもあります。
腸脛靭帯炎
ランナー膝とも言われ、長距離走を行っている人に多いです。膝が開き気味で走ると腸脛靭帯の引っ張りが増し、靭帯と骨が引っ掛かり摩擦が生じ痛みが出現してきます。膝関節の外側が痛くなります。膝の曲げ伸ばしでパキパキと音が鳴ることもあります。
膝蓋靭帯炎
ジャンパー膝とも言われ、膝のお皿の下の靭帯に痛みが誘発します。バスケットやバレーボールなどのジャンプする競技の方に発症しやすいです。ジャンプはももの前の筋肉(大腿四頭筋)に負担がかかるので、酷使しすぎると筋緊張、柔軟性の低下により膝蓋靭帯に痛みが生じます。
鵞足炎
鵞足は薄筋、縫工筋、半腱様筋の3つの筋肉の付着する場所です。いずれの筋肉の緊張により付着部に牽引力が加わり痛みが生じます。
骨折、脱臼
衝突したり、転倒などの外傷でおこります。骨折、脱臼だけではなく、その他の組織も損傷していることもあります。
膝蓋下脂肪体炎
ひざのお皿の裏にクッションの役割をしている脂肪が膝蓋下脂肪体です。膝の手術後、変形性膝関節症などで脂肪体に炎症や硬くなり痛くなります。この脂肪体には神経が多く分布しているので強い痛みを感じます。
変形性膝関節症
ひざの手術歴がある人や軟骨の変性、筋機能低下、体重増加などで起こります。外側の変形もありますが多くは内側に変形が生じます。症状が進行していくと歩行困難となり日常生活に支障がでてきます。高齢者にとても多い疾患です。
まとめ
ひざの痛み一つでも様々な症状があります。痛む場所も違います。現在痛みがある方はこのブログを参考にしていただき、ご自身がどのような怪我をしているのかをなんとなく理解して下さい。病院、治療院に行った時に先生の話が分かると思います。そうすれば早期完治に繋がります。
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